自分の中の世界を変える。
公開日:
更新日:
自分の中の世界を変える。
つらかった日々が嘘のように気持ちが晴れ始めた。 やっと世界が変わった。変えることができた。 自分の中でも不思議なくらい頭の中がスッキリとし、 体が軽くなるのを感じることができた。
きっかけは、 「転職」。 たったこれだけのことなのに今まで感じたことのない幸せを手にすることができた。 それまでは、ずっとこの仕事から抜け出せないと。 私は、今の仕事を辞めることができないのだと。 これが定めなんだと。 ずっとそう思って生きてきた。だから、 どうすれば会社がよくなるのか? どうすれば利益がもっとよくなるのか? どうすれば働きやすくなるのか? そんなことばっかり20年以上考え続けてきた。
頑張ってきたからなのかわからないけれど、 やってきてよかったと思う部分も確かにある。 けれども、それ以上に心と体がつらかった。 毎日仕事のことを考え、 ご飯を食べる時も。テレビを見ている時も。 寝ている時も・・・。 仕事のことでいつも頭がいっぱいだった。 でも、やっと終わった。
これから先のことを考えると心配なこともあるけれど、 人生の選択を決断できた自分をほめてあげたい。 共に歩んできてくれた妻と子供たちに感謝でいっぱいだ。 何だろう? とても不思議な気分だ。 これまでずっと戦ってきたからだろうか? 新しい仕事から家に帰ると何とも言えない不思議な気分に包まれた。 あったかく優しく接してくれる家族。 楽しそうに笑う姿にこっちまで笑いがこみ上げてくる。 今までこんなことがあっただろうか? 多分、なかった。 家族が笑っていてもそれどころではないといった感じの接し方をしていたと思うし、 いつも怒っていた。
自分が激変するくらいの衝撃。 ゆっくりと流れる時間に心が躍るような感覚。 普通に仕事をして家に帰ってくる。 たったこれだけのことがとてつもなく幸せだ。 ただそれだけ。それだけなのにすごいことだ。 心弾む感覚とはこういうことなんだと実感した。
そして、さらに驚くことに時間が増えた。 正確には、実際に時間が増えたわけではなく、時間の感覚を取り戻すことができた。 それまでは、常に急ぎ時間に追われていたから、 時が未来に行っていたのだと思う。 つらく嫌な時間がなくなったことで、 しばられる感覚がなくなり有意義に時を感じることができた。 そう思うと「追われる感覚」がいかにつらかったか身に染みた。 今日が終われば明日が来る。 そんな当たり前のことが今までできなかった。
過去を引きずり、目の前の仕事に没頭、未来の悪を想像し、自分自身を苦しめる。 自分の私の考えが、考え方が悪いのか? どうすれば? どうすればいいのか? ずっと考えていた。 けど、もう終わった。終わりにすることができた。 やっとそこに到達することができた。
ずっとつらかった。 もちろん私だけでなく、家族もずっとつらかったと思う。 「つらさ」は、人それぞれだと思う。 ある人から見れば、そんなの全然たいしたことじゃない。 のかもしれないし、もっとつらいことはいくらでもあるのかもしれない。 それでも、私はずっとつらかった。 自分の本当の感情を言葉にするのはすごく難しく、 人に本当の意味で解ってもらうことはほぼできないんだろうと思う。 共感は得られても状況を変えることができるのは、 結局、自分自身だ。 とはいえ、ずっと変えられないと思ってきたことが変えることができたと自分自身が驚いている。
今は、とにかくこの不思議で心弾む気持ちに浸っていたい。 やっと気持ちが心が晴れた。自分の中の世界を変えることができた。
あじはた