-- 心弾む感覚を取り戻したい --

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自分軸ブログ

気持ちを歩こう!

気持ちが歩いている時ほど穏やかだ

焦ったり、急いだり、急かされたり、不安だったり、苦しかったりすると、 自分の気持ちがどこかへ行ってしまう。 意図しない方向へ、進んでしまい、苦しめる。 自分を正しく持ち、嫌な方へは、決して行かない決断ができればいいのだけれど、 なかなかそうもいかない。


一度、気持ちが不安定になってしまうと、回復するまでにかなりの時間を要する。 嫌な方へ、嫌な方へ、と自分を運ぶ姿は、自ら選んで進んでいるようでもある。 本当は、そっちに行きたくないのに、進んでしまう。 魅惑の迷路だったなら良かったかもしれない。


けれども、私が進んでしまっているのは、不正解だらけのいばらの道。 何が正しくて、何が間違っているのか? 自分では、なかなか気付けない。 結果論に過ぎないその道は、果たして合っているのだろうか? そんなことをいつも考えてしまう。


行き当たりばったりでは、後悔が残る。 今まで、あまり後悔してこなかったけれど、歳を追うごとに「後悔」がにじみ出てくるように感じる。 自分の気持ちは、自分次第。 どうとでもなるともいえる。 受けなければ、苦にならないし、気にしなければ、嫌でもない。 真に受けてしまうから、真剣に話を聞き入れてしまうから、つらい。


自分が悪い。そう思わざるを得ない。 それでも、自分の気持ちを和らげてあげたい。とよく思う。 何をすれば、落ち着けるのか? どうすれば、余裕を持てるのか? 日々考えてきた。


いつも急いでばかりいる私だけれど、時に気持ちがゆったりとしている時がある。 具合が悪かったり、何もしなくていい状況の時。 自分の気持ちが、急いでいない。ゆっくりとした時間を感じることができる。 あまりないことだけれど、確かにある。 私はずっと、早くすればそこにたどり着けると思っていた。 けれど、どうやらそれは間違っていた。


早くするとは、気持ちが揺らいでいる。焦っているともいえる。 だから、心が離れていく。 一日が早く過ぎ去ってしまうし、満足感を得る感覚を見逃してしまう。 逆に、ゆっくりと生活すると、時間が長く感じるようになる。 なかなか落ち着けないから、そこへ到達できなかったけれど、 踏み出す一歩を半分に。 進む速度を三分の一に落とすように心がけることで、時間軸が変わっていく。


全てにおいては、難しいから、隙を見て行動に移す。 すると、次第に心が歩いて行くのを感じることができる。 心が歩いていると、穏やかな気持ちがふわっと現れる。 読書やコーヒーだって余裕でこなせるようになる。


「そんな時間ない。」 ずっとそう思ってきた。単純に数字が書かれた時間だけを考え、後、何時間あるのか? 何分後には、あれをして、これをして、その次は、こうして、ああして・・・。 そんなことをいつも考えていると、時間軸が著しく早くなり、あっという間に年月だけが経過してしまう。 若い時は、そんなこといつも考えてはいなかった。 今を楽しく感じることができたし、明日や今週末を楽しみに変えることができていた。


大人になるとできない? 背負うものが大きすぎて、がんじがらめの中をやみくもにもがき、苦しむ。 過ぎ去る時間だけをカウントし、脳内時間を早めてしまう。 若い時は、気付けなかったその感覚も、年齢とともに、それではダメだと気づいた。


おじいちゃんやおばあちゃんは、何をするにもゆっくりと動く人が多い。 そばにいるとこちらまで、ゆっくりとした時間を得ることができるし、 そうなりたいとさえ願う。 今の私は、生き急ぎ過ぎている。 気持ちが交通渋滞なのに、崖に向かう。そうなりたくはないのに、向かってしまう。


「誰かに操作されているのではなかろうか?」 不思議なほど他人事だ。 気持ちが不十分なうえ、歩くこともままならない。 答えは、自分の中にあるのに、決してそこにたどり着こうとしない。 気持ちを歩かせるだけで、穏やかになるのに・・・。


つい、急いでしまう。 つい、乱されてしまう。 穏やかに過ごすためには、気持ちを歩かせることが大事なのに、 つい、振り回されてしまう。


「ちゃんと聞いてるの?」 受け流すには、そのくらいでちょうどいい。 穏やかな気持ちを取り戻すために、気持ちを歩かせよう。


そのために頑張ろう。



あじはた